02
Systems
Thinking
Our aim is to develop
a Systems Thinking Capacity
in Learners of All Ages
幼児向け「システム思考」教育
の普及・促進
システム思考教育のための
6つのツール
システム思考には、6つの代表的なツールがあります。
時系列変化パターングラフ、コネクテッドサークル、推論のはしご及び、ストック&フローは、幼児 期からの習得が可能で、それ以外のツールも、小学校で習得できることが海外の先行事例から明らかになっています。
  • コネクテッドサークル

    サークルを描く目的は、複雑な問題の根本的な原因を理解すること。サークル上に要素を並べ、そのつながりを描くことで、要素間の関係性を可視化することができる。その上で、因果関係を表すループを見つけ、原因と結果の関係性を明らかにすることで、変化を起こす道筋を見出すことが可能になる。子どもが、フィードバック・ループを学ぶ導入段階で、使用することが多い。
  • 時系列変化パターングラフ

    幼児も実践可

    システムの主要な要素(目標とするアウトプット、インプット、活動量、資本・資源、影響など)の過去から現在、未来までのパターンを折れ線グラフで描く。中でも関心の高い要素に関しては、未来に向かって「望ましいパターン」「このままのパターン」など複数のパターンを描く。定量的な分析を行う際には、ループ図などのシステム図と相互に行き来しながら、量的なレベルについての検討に活用する。
  • フィードバック・ループ

    「今までのパターン」「このままのパターン」がなぜ起こるかについて、システムの主要な要素及びそれらに影響を与える要素、影響を受ける要素を列挙し、要素間の因果関係を矢印で結びながら、要素間の相互作用(フィードバックループ)を見出すためのツール。今起きているパターンを説明し、関係者が納得できるループ図を描いたら、対話によって理解を深め、効果的な働きかけを探るためにも用いる。
  • 氷山モデル

    物事の全体を捉える、システム思考の基本的なフレームワークのひとつ。変化を実現する際に、認識しておかなければならないことは、目に見えている事柄は、氷山の一角であるということ。時系列変化パターングラフ、フィードバック・ループ、推論のはしご等のシステム思考のツールを活用することで、氷山モデルの全体を捉えることができる。氷山モデルを活用することで、現象としての課題に対処するのではなく、根本的な原因を理解し、課題解決に取り組みことが可能になる。
  • ストック & フロー

    幼児も実践可

    システムの中で蓄積する要素(ストック)と、その蓄積を決定する要素(フロー)の構造は、フィードバックループと並んでシステムのダイナミクスを理解する上で重要な役割を果たす。さまざまな要素間で、このストックやフローを共有したり、その連鎖の一部となっていることで、互いに影響を与え合うことがしばしばである。ストックとフローを理解し、他の要素とかき分けたり、ストックとフローの適切な境界を再設定することで効果的な働きかけを見出す。成長の限界をつくる供給源や吸収源もまた、ストックの一種である。
  • 推論のはしご

    推論のはしごは、人の思考プロセスを表した概念。人は、事実や経験に対して評価判断を行い、その結果、価値観(判断の尺度)を確立する。経験を通して確立された判断の尺度は、物事を捉える際のレンズの役割を果たす。推論のはしごを活用することで、どのようなレンズを持っているのか、どのような判断の尺度を活用しているのかを客観視することが容易になる。その結果、新たなものの見方を手に入れることも可能になる。
※時系列変化パターングラフ、フィードバック・ループ、ストック & フローについては
「チェンジ・エージェントHP/システム思考のツール」より引用
実際の取り組み
絵本の場面で、登場人物の気持ちがどう変化したかを、グラフに表し、X軸の要素が、時間の経過とともに変化することや、その変化(結果)の理由(原因)について理解を深める。グラフを活用することで、物語を振り返ることが容易になる。グラフを媒介に話し合いを行うことで、語彙が増え、お話の仕方にも変化が見られる。

絵本「じぶんだけのいろ」をもとに、子どもが作成した時系列変化パターングラフ

時系列変化パターングラフを
活用するメリット
  1. 一つひとつの出来事を理解するだけでなく、
    時間の経過とともに変化するものを捉えられる
  2. 変化とその原因を結びつけることができる
  3. 何が起きているのか、それはなぜなのかを、
    深く考えることができる
  4. アイディアを視覚的に表現し、人に伝えられる
  5. 話し合いに活用できる
  6. 語彙が増える / 物語を語れるようになる

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