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Peaceful
School
Our aim is to expand
the learning community of
Peaceful School Program
シティズンシップ教育「ピースフルスクール」の普及・促進
誰もが安心して幸せに
共生できる社会を目指して
民主的な社会とは、多様な人々が安心して幸せに共生することができる社会です。多様性が伸び伸びとありのままに存在することを目指すとき、コンフリクト(対立)は避けられません。
オランダで開発されたシティズンシップ教育「ピースフルスクール」では、集団や学校を一つの社会と見なして、子どもたちはお互いの関わり方を学び、先生と共に日々練習・実践を行います。自分の意見を持って、学校やクラスの集団に参加し、一緒に協働して社会を作っていくための「自立」と「共生」の力を育みます。
シティズンシップ教育
「ピースフルスクール」とは?
ピースフルスクール(以下、PSP)は、世界一子どもが幸せな国 オランダで生まれました。
1990年代、オランダではいじめや子どもの問題行動が増加。この問題に対して、対処療法ではなく、根源的なアプローチとして、PSPが開発されました。現在は、オランダ全土の約1,000校(全体の約15%)に導入されています。
PSPで育む3つのシティズンシップ
PEACEABLE EDUCATIONでは、PSPを学ぶことで子どもたちがどのように変化していくのかを以下の3つの状態に分類しています。PSPを通して、最終的には社会的正義を守ることの出来る市民に成長します。
個人的な責任
を持つ市民
法を遵守し、共同体に対しての責任を持っている。より良い目標に向かって生きており、緊急事態には進んで助け合うことができる。
参加的市民
共同体の活動に対して、積極的に参加し、物事を変革し、改良することができる。また、政府の制度がどのように機能するかを知っている。
社会的正義を
守る市民
社会的、政治的、経済的な構造に対して、批判的に判断し、より良い社会にするために、新たなアイデアを生み出し、実行に移すことができる。
PSPの5つの学習目標
PSPの大きな特徴は、子どもたちが、喧嘩やいじめの問題解決を自ら行うところです。
問題に直面している当事者同士の間に仲介役として入り、両者が話し合いで問題を解決に導いていけるように誘導していきます。学校でその練習を積み重ねることで、子どもたちは家でも、地域でも、喧嘩はいけないことで、喧嘩に直面したら、「自分には話し合いで問題を解決する責任がある」と考え、行動するようになります。
学校で、コンフリクト(対立)や喧嘩に際して、話し合いで問題を解決する成功体験を積み重ねることで、「自分には、話し合いで問題を解決することができる」、「意見が違っても、話し合うことができる」と、話し合いの力を信じることができる大人に成長します。
民主的な意思決定
建設的な議論によって意思決定をできるようになるために、子どもたちは次のことを学びます。
  • ・自分の意見をもつ
  • ・根拠を持って議論する
  • ・相手の立場にたってみる
  • ・妥協する
  • ・同意しない人をちゃんと尊重する
コンフリクト(対立)の解消
コンフリクトを自分たちで解決できるようになるために、子どもたちは次のことを学びます。
  • ・ウィン・ウィン解決
  • ・交渉する
  • ・仲介する
  • ・見方を変える
  • ・コンフリクトが起きた時の怒りを処理する
社会的責任
社会の一員としての責任感を持つことができるようになるために、子どもたちは次のことを学びます。
  • ・お互いに責任を持ち合う
  • ・思いやりのある態度をとる
  • ・助け合う
  • ・イニシアチブを取る
  • ・参加する
  • ・一緒に行動する
多様性の受容
他者を思いやり、多様性を尊重することができるようになるために、子どもたちは次のことを学びます。
  • ・常に寛容である
  • ・言論の自由
  • ・他の文化や宗教などを尊重する
民主制のリテラシー
社会の仕組みの中での自分の役割を知り、行動することができるようになるために、子どもたちは次のことを学びます。
  • ・民主的社会の諸原則
  • ・選挙
  • ・代表制
  • ・民主的制度
PSPの3つの特徴
  • 1. 感情リテラシーを磨く
  • 2. 自立(主体性)を育む
  • 3. 共生力を育む
さらに詳しく
ピースフルスクールのレッスン
コンフリクト(対立)の対処方法
コンフリクト(対立)の原因はシンプルに、①価値観、②迷惑、③不足の3つに集約され、
対処方法も、①赤い帽子(攻撃)、②黄色い帽子(交渉)、③青い帽子(譲歩)の3種類となります。
  • ケンカする

    叩いたり、自分の意見を強く主張することで、自分の意見を押し通すと、すぐにケンカになってしまいます。
  • 話し合いで解決する

    対立した時には、話し合いによる解決を目指すと、お互いより良い解決策を求めて話し合います。
  • 我慢する

    自分の意見や考えを相手に伝えず、相手の言いなりになると、ケンカにはなりませんが、どちらか一方が満足し、譲歩した方の望みは叶いません。
さらに詳しく

CASE STUDY

実践事例

北海道・湧別町の幼児教育

地域で一貫して育成するこどもたち

北海道・湧別町は、オホーツク海に面した人口8,000人の自然の資源が豊富な水産業と酪農を誇る町です。
この町では、地域の資源や伝統を生かしながら、幼児教育から高等教育まで、全国に先駆けて、小中学の義務教育学校(9年制)の実施や、中高の連携など、一貫した教育環境を提供しています。町全体で子どもたちの成長をサポートし、次世代を担う人材を育成のなか、町営の幼児教育にピースフルスクールを導入しています。

義務教育学校への基礎的な力を育む幼児教育

湧別町の教育目標は、(1)社会に参画できる実践的な能力をはぐくむ、(2)自他を尊重し、ともに支える豊かな心をはぐくむ、(3)自らを律し、自ら行動する積極的な心をはぐくむ、(4)健やかな体と生命を尊ぶ心をはぐくむ、(5)自然・環境を守り、伝統と文化を尊重し、郷土を愛する態度をはぐくむ、の5つです。
湧別町における幼児教育は、その後に続く9年間の義務教育と高等教育のとても重要な基礎になる力を育むところです。特に、ピースフルスクールを導入することで自他を尊重し、自己肯定感を持てる、コミュニケーション力の基礎を育むことに成功しているという声は、保育現場から、そして保護者からも聞こえています。
湧別町では今、一貫した教育目標のなか、新しい時代を生きる地域人材の育成に力を入れています。地域の資源を活用して、湧別町地域全体としての「子育て」、その始まりは、保育の現場からです。
湧別町には今、湧別の保育に興味を持たれる親御さんからの問い合わせなどもあり、地域活性化の一環として、「保育園留学」の展開も考えられています。

(図) 湧別町における「多様な人々と協働して学び続ける力の柱となる資質と能力」と基礎となる幼児教育

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VOICE

実践者の声

子どもたちの社会性の第一歩。
自分の意見を持つ。そして、
お互いを思い合う気持ちが
自然と醸成される

ピースフルスクールを導入してみて、とても興味深かったのは、子どもたちが、自分の意見をしっかり持つことができてくるということです。普段の保育でも、子どもたちに質問したり、考えてもうらうことはできるんですが、やはりレッスンという形で展開すると、とても効果が出ていると思います。最初は、考えがまとまらなかったり、消極的で答えられないという児童が、レッスンを進めるなかで、一人ずつが意見を持っていく、実際にできるようになるのをみるのは、とても楽しかったです。実際、子どもたちが遊んでる中で、「それはけなし言葉だよ」「ほめ言葉にかえなきゃね」というやり取りをしていたり、子どもたち同志で喧嘩になったら「話し合おう」という自然な声掛けで、黄色い帽子の話し合いができたりしていて、本当に生活のなかに根付いています。
そして保育者としての自分自身も、ピースフルスクールのレッスンは体系だっているので、自分でも「こうした方がよかったな」などレッスンをしている中で考えることも多く、保育者としての成長にも役立っているなと思います。

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兼田 稚子
湧別認定こども園 園長

PARTNER

私たちの仲間

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成川 宏子
みんなのみらいをつくる保育園
東雲 園長

Message

メッセージ

幼稚園教諭・プレ幼稚園スタッフ・保育士・保育園園長を経験し、PSPと出会いました。
自分の意見を持って良いこと・隣の友達とは意見が全く違っていても友達でいられることをPSPのレッスンを通して、子どもたちに伝えることを続けてきました。子どもたちの中には元々その才能はあって、環境の中で無くしていくのだということを実感しています。これからも沢山の子どもたちに広げていけますように。
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成川 宏子
みんなのみらいをつくる保育園
東雲 園長
幼稚園勤務と保育園勤務合わせて25年。様々な年齢の幼児と接する毎日の中、新しい保育園を設立する機会にPSPを学びました。シチズンシップ保育を理念とする保育園での日々にPSPの影響は大きく、嬉々として参加し意見する子どもたちが増えていきました。そして年々園児・スタッフ・保護者の理解も進んでいきました。今後は、こども園等のアフタースクールでもPSPの講師として、多くの子どもたちと話し合っていく予定です。
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森永 紗希子
NPO法人HUG.US
代表

Message

メッセージ

前職で保育スーパーバイザーをしている時、新卒研修中にある質問をしてみたら「正解はなんですか?」と質問で返ってきました。正解は一つでは無いこと、自分の頭で考える事の大切さに気付かされました。大人になってから出会うマインドフルネスやコミニケーション、システム思考などのスキルを子どもの時から身につける教育が必要なのでは?と思っていたところ、このピースフルスクールプログラムに出会ったのです。全てを網羅している!と感動したのを覚えています。子どもだって1人の人として意見がある事を皆さんに知ってもらいたいと思いながら、これからも活動していきます。
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森永 紗希子
NPO法人HUG.US
代表
NPO法人フローレンスで育成担当、研修担当
NPO法人HUG.US 代表
主に保育や看護、介護など福祉に関わる仕事をしている人への研修や、個々の面談、カウンセリングやセラピーを実施。
子育てアドバイザー、セラピスト
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金森 匡子
ピースフルスクールプログラム
アドバイザー

Message

メッセージ

大学院生の時、いろいろな国のいじめ防止について調べていた時、ピースフルプログラムに出会いました。先進国では、すでに子どもたちにこうしたシチズンシップ教育を行っている国もあるのです。クマヒラ財団で働くようになって、子どもたちが自分の意見をのびのびと語るようになる姿を見て、日々感動をもらっています。これからの日本を背負う子どもたちに、ぜひ身につけてほしい力と思っています。
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金森 匡子
ピースフルスクールプログラム
アドバイザー
教育系企業に約30年勤務後、一ツ橋大学公共政策大学院でいじめ防止教育プログラムの比較研究を行う。卒業後、般財団法人クマヒラセキュリティ財団で、「ピースフルスクールプログラム」を国内の幼稚園や保育園等で普及する仕事に携わって現在に至る。
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竹島 はつよ
名広保育園課外教室
担当講師

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メッセージ

名広保育園課外教室 担当講師 知能教育、音楽教室、子育てコーチングなどの講師を長年務め、 子どもたちのあらゆる面での能力を引き出すことに喜びを感じる日々を過ごしております。 次世代に向けて予測困難な時代を生きる子どもたちに大切なことは、何でしょうか?自ら考えて行動できる子、感情をコントロールできる子、お互いを認め合える心を持てる子、そんな成長を願う、ピースフルスクールプログラムとの運命的な出会いに、私は今、心を弾ませています。 子どもたちの笑顔は世界の宝です!
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竹島 はつよ
名広保育園課外教室
担当講師
ローランド・ミュージック・スクールセンター講師を務める。
自己啓発のためモンテッソーリの勉強会、英国王立音楽検定ピアノ科実技筆記の上級グレード修得。現在は東海地区サテライトセンター教室にてピアノと音楽理論を指導。また、小・中・高校受験の個別学習塾でも指導し、有名校への進学サポート等の実績を持つ。「無限の可能性を秘めている子どもたちの、やる気と能力を引き出していきたい」という思いで、子育てコーチング講座も開講。
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田中 智子
メロディー音楽教室
主宰

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メッセージ

「メロディー音楽教室」主宰。リトミックとピアノのメロディー音楽教室を経営して33年目になります。 幼児教育で私が一番大切にしてきたのは、感覚教育を通して見えない力(非認知能力)を育てるお手伝いをさせて頂くことです。 自分自身が、何度も言葉に救われた経験から、NPO法人WinWin育成協会でコーチングを学び、感情を言葉にするピースフルレッスンに出会いました! 自立と共助、問題解決能力等「生きる力の源」になるピースフルを心を込めてお伝えしたいと思っています。
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田中 智子
メロディー音楽教室
主宰
三重県津市で、メロディー音楽教室を主催。リトミックとピアノの講師をしながら、文化教室としてギターやボイストレーニング、ヨガなどの教室も開いている。2023年春、ピースフルスクールプログラムのファシリテーターに認定。
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冨田 直子
名広保育園課外教室 補助講師
マリーアグランマ保育園
にしのだい園保育士
PSP自宅レッスン講師

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名広保育園課外教室 補助講師 マリーアグランマ保育園にしのだい園保育士 ピースフルスクールプログラム自宅レッスン講師 保育士として働く傍らで、約5年ほど前からコーチングを生かした子育て支援活動を行ってきました。 そんな中でのピースフルスクールプログラムとの出会いは、私のこれまでの活動の点と点を線で結んでくれました。 ピースフルスクールプログラムにて心を育み"親子ともに心地良い子育てを♪" この先の人生をかけて!地元を中心に、ピースフルをジワジワと広めて行きたい…そんな熱い想いを胸に、たくさんの子ども達、お母さん方にレッスンしていきたいです!!
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冨田 直子
名広保育園課外教室 補助講師
マリーアグランマ保育園
にしのだい園保育士
PSP自宅レッスン講師
愛知県知多市で保育士をしながら、相談会や講座など、お母さんの子育て支援を中心に活動。この春(2023年)、ピースフルスクールプログラムのファシリテーターに認定されたの機に、自宅でのPSPレッスンを開始。今後も、PSPを通して"親子ともに心地良い子育て"の応援を続けて行きたい!と意気込んでいます。
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伊藤 由起子
WWFA認定インストラクター

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保育園の課外授業PSP教室の運営に携わる中で、コミュニケーションが「幸せ」を育むと実感しました。 PSPを学ぶ子ども達は自分で幸せを見つける力を身に付けていけると信じています。 そして、大人もPSPを学ぶことで家庭や職場、地域でのコミュニケーションを良くするために役に立つと思います。 PSP教室の先生方と意見を出し合い、協力し合い、ゴールを目指し、奮闘する中で、子どもと一緒に大人自身も変化や成長を感じられると思いました。 PSPを伝えると同時に実践という大変貴重な経験が、私の前進する力になっています。 自分らしい「幸せ」をお互いに認める、温かい社会を目指してPSPを広めていきたいです。
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伊藤 由起子
WWFA認定インストラクター
派遣社員を長く経験してきた中で、人との関わり方の大切さを感じ、WWFA認定コーチングインストラクター資格を取得。相手をサポートしていくうえで、協力・挑戦・思いやりの精神を大切にして、信頼し合える人間関係の構築を目指している。好きな言葉「初心忘るべからず」
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青山 はるな
WWFA認定インストラクター

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自宅塾を開校して14年。3~18歳の生徒174名にコーチングを用いた学習指導を行う中で、「勉強が楽しい!」と学習意欲とともに成績が上がる生徒を沢山見てきました。 意欲的に取り組める子は自分も周りの人も大切にし、自分の意見を相手に伝えることができます。さらに興味のあることに対して挑戦する心も持てるようになります。 PSPはその土台となる共生と主体性を育めるプログラムになっており、子どもたちが自ら幸せを感じる社会をつくるために必要な学びになっています。 子どもたち一人ひとりの個性を伸ばし、笑顔で安心して過ごせる幸せな社会づくりに貢献できるよう、トレーナーとして活動していきます。
" alt="青山 はるな">
青山 はるな
WWFA認定インストラクター
塾経営。コーチングを用いた子どもたちに言葉がけや自主性を尊重し、また保護者の悩みをいつでも聴く姿勢を大切にしている。現在名古屋市内だけでなく三河地方や岐阜など3~18歳までの生徒160名が在籍。「応援している大人が最後まで諦めない」を信条に子どもたちの自己肯定を高めるアプローチを実践中。14年間で1,000名以上の方のサポートをしている。
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岩本 香
保育教諭

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メッセージ

幼稚園教諭、保育士、保育教諭として現在勤務しています。お母さんのお腹の中に授かった時からすでに人として生きていく。そして、誕生して社会の一員となり、社会に踏み出すために、経験や体験を積み重ねて大きくなっていく。そのために小学校に行く前に、自分を大事にする。相手の話を聴き、相手を受け入れる。そして相手と一緒に考えて進めていくために、PSPは必要不可欠ではないかと思います。ピースフルの良さを広く社会に広めてまいりたいと思います。
" alt="岩本 香">
岩本 香
保育教諭
保育コミュニケーション協会認定ファシリテーター講師、奈良県公立認定こども園 保育教諭
保育教諭として26年間、0~5歳の子どもたちを受入れ、「保育」と「教育」に従事しています。毎日、子どもたちの素敵な笑顔にパワーを頂いています。本業の傍ら、WWFA認定プロコーチ、ヒューマンギルド認定ELM勇気づけリーダーも取得しました。3年前よりは、筆文字アーティストとして、毎日Instagramで発信しています。私のテーマは、「心和(ここあ)」、自分も周りの方も、心が和らぐような筆文字を描いています。
" alt="三島 菜央">
三島 菜央
元高校教諭 / オランダ現地校英語講師

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これまで30校以上の学校視察を行い、その中でオランダが積極的に取り組むいくつかの「市民教 育プログラム」に出会ってきました。PSPでは「民主主義は練習できる」という大きなテーマのもと、体系的に構成されたレッスンを通して“アクティブシティズンシップ”を体得していきます。「私たちは異なるけれど、共生できる」児童生徒だけでなく、私たちが共有するこの世界と社会を生きる全ての人たちにとって必要な知識と経験。これからもオランダでPSPチームから学び続けます!
" alt="三島 菜央">
三島 菜央
元高校教諭 / オランダ現地校英語講師
オランダと日本を教育でつなぐ、Eduble代表。元高校英語教諭、2019年にオランダへ移住後、 教育関係者を中心にインタビューを行う。学校視察やインタビューを通して学び得たこと、そし て現地校で勤務する中で感じたことなどを日本に向けて発信中。また、教育関係者向けにオラン ダの学校視察等のコーディネートも行う。現地校に通う娘は学校でPSPを実践中!
" alt="安井 隆">
安井 隆
オランダ / ユトレヒト市立小学校体育教師 OBO Spoorzicht

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メッセージ

代表の熊平さんとの出会いは、オランダの同僚から「隆、ミカ・クマヒラって知ってるか?日本人の女性で日本にピースフルスクールプログラムを広めようとしている人なんだけど。」という一言でした。 オランダではピースフルスクール(PS)を含めたシティズンシップ教育が義務化されており、オランダ全体では約15%の学校がPSを採用しており、私の勤務校があるユトレヒト市では約85%の学校がPSを採用しています。更に何と私の勤務校がオランダで最初にPSを導入した学校だという事もあり、何か非常に強い運命的なものを感じています。日本の道徳では主に心の在り方に焦点が当てられていますが、PSではプログラムを通じて具体的な術を身につけさせる事に焦点が当てられています。対立など何か問題に直面した時に、どのような言葉を使い、どのように解決に向かっていくのか。一方的にねじ伏せるのではなく、Win-Winになる道を探す。そんな練習を8年間かけて繰り返します。そこにはより良い市民を、より良い社会を作る担い手を自分たちの手で育てるんだという強い意志を感じます。私たち日本人も、良い市民が出来上がってくるのを待つのではなく、自分たちで育てていきませんか?日本がより良い社会になるための大きな一歩になると確信しています。
" alt="安井 隆">
安井 隆
オランダ / ユトレヒト市立小学校体育教師 OBO Spoorzicht
オランダ / ユトレヒト市Overvecht地域にある現地小学校に体育教師として勤めながら、日本企業や先生方の視察の受け入れ、メディアでの発信、帰国時のワークショップの開催を通じてオランダ教育の現場を伝える活動に従事している。現在、欧州での学びを生かした学校を日本に作るべく準備を進めている。

Book

書籍

ピースフルスクールプログラム
1999年、いじめや問題行動をなくすためにオランダで開発された教育プログラム「ピースフルスクールプログラム」。ピースフルスクールは、子どもたちの自立と共生の力を伸ばすことで、誰もが安心できる安全な環境を多様な人とともにつくることを目指しています。本書は幼児向けで、そのカリキュラム、レッスンの内容が書かれています。
熊平 美香・福嶋 史/著
読者対象:幼稚園教員・保育士
出版年月:2017年6月5日
ページ数:164
ISBN:9784491033655
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